人毛100%のヘアピースで自然に悩み解消

年齢による薄毛や脱毛症ではなく、もともと薄毛で悩まれるケースがあります。

このお客様ももともと髪が細く、トップのボリュームが少なかったとことに、出産や年齢とともに徐々に薄毛が目立ってきたそうです。

CMやチラシで育毛や増毛の広告が巷に溢れていますが、どれも一長一短。気にはなっていてもお店に行くのは勇気がいるし、なかなか相談するところがないのが現実です。

ヘアピースは育毛に比べて直ぐに気になる部分をカバーすることができ、増毛のように地肌への負担や経済的、時間的負担が少ないのでおすすめです。

今回使用したヘアピースはこちら「人毛100%既製ヘアピース 1B#」

いきなりこの大きさだとちょっと、、という場合はビニールの部分と切り取ることもできます。

黄色の部分を切り取って、ピンを付け直します。※ちょっと難しいという方には、今後、小さいバージョンを販売する予定です。

この2枚は、全くカットしていないノーカットの状態です。そして、カットして仕上がったのが下の写真です。

地毛の表面がしっかり隠れるので癖毛も目立たなくなりました。

髪をまとめて一つにくくりたいということで、結べる長さに地毛をカットしました。

ウィッグの毛先は梳いているので、このまま地毛が伸びても大丈夫です。

ただし人毛ウィッグは使っていくうちに退色してきますので、場合によっては今後カラーリングが必要になる場合がございます。

髪で見た目が大きく変わりますね(*^^*)

本のご紹介

「天は二物を与えず」ということわざがあります。この言葉を耳にすると身近で思い浮かぶ人がいませんか。
今回はその言葉がふさわしい方についてお話したいと思います。
東大の現役の医師であり、がん患者という前田恵理子先生です。

Berry&Roseでは、月2回、東大病院で外見ケアイベントに参加させて頂いています。
前田先生とは去年の2月の外見ケアイベントでウィッグを試着していただき、
その場でご予約、2日後にはサロンでウィッグを選ばれてカットというあっという間の 流れの中での出会いでした。

その後も度々イベントに来てくださり、明るく気さくな人柄で楽しくお話をしていかれます。
とてもお忙しい先生で治療前後も講演会や講義など沢山抱えておられました。
そんな中での本の執筆にも驚きましたが、小学生低学年のお子様もおられ一体いつ休むのだろうと・・・
5月に出版されたブログを元にした本は、

『Passion(パッション)受難を情熱に変えて〈Part 1〉』です。

こちらの〈Part 1〉には、幼少期の生活や桐蔭中高時代からの超重症喘息や医学部時代からの 在宅酸素療法導入に至る経過が書かれています。
更に、使用したステロイドの副作用により大腿骨頭壊死、電動車いす生活等も語られています。
そのような状態で、東京大学理科三類卒業、東京大学総長賞、北米放射線学会最高賞受賞という素晴らしい経歴をもち、 東大のオーケーストラのコンサートマスターを務める事は並大抵ではありません。
その後、結婚、出産を経て長男4歳の時(37歳)に肺がんになってしまいます。
所々、結婚にまつわるくすっとしたエピソードやこんなことあるよねといった事が ちりばめられている書籍となっています。

そして、12月には第2弾が出版されました。

『Passion(パッション)受難を情熱に変えて〈Part 2〉』

〈Part 2〉には、4度に渡る再発を繰り返す肺がんについてがメインとなっています。5年生存率3割と言われる肺がんに 色々な治療方針を取り入れる過程が詳細に分かり易く書かれています。
ご自身が医師という事で病状や治療に関する記述はリアルですが、一方で冷静に客観的に捉えられている様子が分かります。
また、毎月2回開催のされている東大の外見ケアイベントを見学された時の模様も記されています。
息子さんを思う日常生活や切ない気持ちがつづられており母親としての顔が垣間見える場面もあります。

〈Part 1〉〈Part 2〉共に言葉の遣い方や文章のセンスが絶妙でじんと心に迫ってくる素敵な本です。
詳細をもっとご紹介したいところですが・・・是非、ご興味のある方はアマゾンや東大の売店で購入出来ます。
サロンにもございますので、ご来店の際はお手に取ってみてください。

サロンでもイベントの際もとても明るく気さくな前田先生。先日のイベントでは気象予報士の試験を 受けられるとおっしゃっていました。バイオリンにしろ気象にしろ趣味とは言えないレベルにしてしまう 先生に脱帽ですが、そもそも情熱と呼べるほどに何かに向けて努力するからこそ苦難にも立ち向かえるのだと納得もします。 物事に対する取り組み方が生き方にも反映され評価にもつながるとはこういう事なんだと感じます。

また、今回の2冊の本の表紙や裏に使用されているお写真はウィッグを着用しているものです。 とても自然に被られていて嬉しい限りです。
現在、日本経済新聞で連載をされています。(1/13・1/27・2/3・2/20掲載予定)
こちらも機会がございましたらご購読下さい。

※以前のブログでも紹介ましたが、分田先生の「女性のがんと外見ケア 治療中でも自分らしく」も
治療中の方にはおススメの本です。

新規提携店のご紹介☆愛媛県

一つ前のブログで、脱毛症は病院にかからない人を含めるとかなり多くの方が罹患されているというお話をさせていただきました。また、癌の罹患者も年々増え続けていて、ウィッグのニーズは高まっています。

ネットで簡単にウィッグを買える時代でも、やはり気持ち的にも寄り添い、安心して任せられる美容師さんがいると心強いものです。

ベリー&ローズでは技術的にもメンタル面でもサポートしてくださる提携サロンを増やしておりますが、このたび、愛媛県松山市の美容室「Infinite」佐藤千春先生が提携店としてサポートしてくださることになりました。

四国で初の提携サロンです。

完全予約制のプライベートサロンですので、ゆったりとマンツーマンの施術が可能です。

穏やかで落ち着いた雰囲気の先生で、優しい笑顔にお人柄の良さを感じます。

お近くにお住いの方は是非訪れてみてはいかがでしょうか。

ヘッドスパもメニューにございます。

お問合せは直接お店の方にお願いいたします。

INFINITE Hair works(インフィニット ヘアワークス)

脱毛症とカミングアウト

先日「ハフポスト日本版」にて 、
アメリカ・マサチューセッツ州で初めて黒人の女性下院議員に選ばれたアヤンナ・プレスリー氏が自身が脱毛症であることをあるニュースサイトのインタビューで公表され、髪型で人々を勇気づけてこられたという記事を読みました。

公に人の前に立つ議員という立場で自らウィッグであることをカミングアウトされる決断は大きな葛藤があったことと思います。

ファッションでウィッグをかぶることは今では普通にあることですが、本当になくて(地毛が)かぶるのと、あるけれどファッションでかぶるのは大きな違いがあります。

できることなら皆に知られないでいたいという至って普通の感情であるが、時には「隠している」ことの罪悪感や恥ずかしさで、心に深い傷を負っている人も多い。

そんなもやもやを吹き飛ばすかのような彼女の堂々とした姿は多くの髪のない人々の勇気になったのではないでしょうか。

脱毛症は自己免疫疾患で、体が毛包を攻撃することにより、毛包が小さくなって産生が大幅に抑制され発毛が止まってしまう病気ですが、アメリカではなんと約680万人が脱毛症といわれていることに驚きです。

日本でも人口の1~2%程と推定されているそうです。まだまだ脱毛症の受け皿が足りないと感じています。

脱毛症患者でありながらウィッグに携わる私に何ができるのか、日々模索しています。

☆新年のご挨拶☆

新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

ベリー&ローズは本日より営業を開始いたしました。

今年も髪でお困りの方の少しでもお力になれますよう、より一層尽力して参ります。

皆様の笑顔にお会いできますことを、スタッフ一同楽しみにしております。

2020.1.1