脱毛症とカミングアウト

先日「ハフポスト日本版」にて 、
アメリカ・マサチューセッツ州で初めて黒人の女性下院議員に選ばれたアヤンナ・プレスリー氏が自身が脱毛症であることをあるニュースサイトのインタビューで公表され、髪型で人々を勇気づけてこられたという記事を読みました。

公に人の前に立つ議員という立場で自らウィッグであることをカミングアウトされる決断は大きな葛藤があったことと思います。

ファッションでウィッグをかぶることは今では普通にあることですが、本当になくて(地毛が)かぶるのと、あるけれどファッションでかぶるのは大きな違いがあります。

できることなら皆に知られないでいたいという至って普通の感情であるが、時には「隠している」ことの罪悪感や恥ずかしさで、心に深い傷を負っている人も多い。

そんなもやもやを吹き飛ばすかのような彼女の堂々とした姿は多くの髪のない人々の勇気になったのではないでしょうか。

脱毛症は自己免疫疾患で、体が毛包を攻撃することにより、毛包が小さくなって産生が大幅に抑制され発毛が止まってしまう病気ですが、アメリカではなんと約680万人が脱毛症といわれていることに驚きです。

日本でも人口の1~2%程と推定されているそうです。まだまだ脱毛症の受け皿が足りないと感じています。

脱毛症患者でありながらウィッグに携わる私に何ができるのか、日々模索しています。