医療用人毛100%ウィッグ

今年は、最大10連休と言われたゴールデンウィークも終わり、漸く通常モードの日常生活に体が慣れてきた方も多いかと思います。
全国各地、海外に至ってもコロナ前よりも人が多く、オーバーツーリズムとなっている状況があります。観光地と言われる場所にも、そこを居住地としている方もおり、最低限のマナーや敬意は必要です。
円安が進んでいる中、観光地価格もニュースになり物の価値や価格に個々の価値観が分かれるところもあり悩ましいところです。

さて、Berry&Roseでは医療用の人毛100%のウィッグを取扱っていますが、ウィッグを必要とされる方は様々です。
抗癌剤などの副作用で脱毛したため、生まれつきやある日突然脱毛してしまった、事故やけがで頭皮に傷が出来てしまった等です。
どうしても見た目が優先されがちな世の中で、髪の無い姿で人目に出られないと不安な気持ちを持つ方も多くいらっしゃいます。そして、ウィッグだとばれたくないという方も多数おられます。ウィッグへの不安を少しでも軽減するにはどのようなウィッグが良いのかを考え、Berry&Roseでは「人毛」という最も自毛に近い素材を選択しました。その中でも、なるべく長く自毛同様の質感と自然さを保つためには、人毛は人毛でもキューティクルがある髪を使用することにこだわりを持ちました。           よく耳にするレミー毛がそれにあたりますが、沢山存在しているわけではありません。更にパーマやカラーなどをしていないキューティクルが残っているヴァージン毛は手に入りにくい人毛です。Berry&Roseではこの2つの人毛を取扱っています。
人毛100%のウィッグにもランクはあり、よりよい状態での人毛を原材料にする事で自然でストレスなく安心したウィッグ生活を送って欲しいとの思いがあります。

しかしながら、原材料が天然である人毛100%のウィッグは、髪質の保証が難しいのです。ウィッグを1つ作るのには20人前後の方の髪の毛が必要となり、1つとして同じ髪質のウィッグはありません。
希少価値の高いヴァージン毛でさえ、髪が育成されるまでの生活環境や食生活により同じヴァージン毛でも細い、太いも生じます。1つ1つのウィッグに個体差が出てくるのは、作製上避けては通れません。それが天然の原材料の人毛の良さで有り、自然さに繋がります。自毛でも癖が出やすい人、出にくい人がいるので、当然ウィッグにもその髪質は受け継がれます。自毛と違って新しい毛が延びるわけではないので、おのずと使用期限というものが来てしまいますが、自毛もウィッグも髪の毛という点では一緒なので、正しいお手入れをすれば長く使用出来ます。
残念ながら、個体差により毎回同じ期間使用できるわけではありませんが、それを鑑みても自然で質感の良い人毛ウィッグを皆様に被っていただけるように、品質の管理や皆様のお声をお聞きして商品改良などもしております。

ウィッグを購入する際は、その店舗で扱っている商品の特性をきちんと理解してご購入することが大切です。Berry&Roseでも人毛ならではの手触りや被り心地も皆様に知っていただくために来店での相談やご試着を受け付けております。総手植えや半手植えなどベースの仕様が違うもの、オーダー等もございますので、お問合わせいただけると幸いです。