東大病院 売店Kshop前           ウィッグ相談試着会

梅雨も近づき湿度も高い日が続く季節がやってきます。
そんな中でも、道路わきに咲いている色とりどりの紫陽花を見ると心なしか気持ちも穏やかになります。
最近は、種類も色も形も様々な紫陽花が見られ、母の日のプレセントに紫陽花の鉢植えも見られるようになりました。

先日、長らくコロナで中止となっていた東大病院での相談会の代わりに
東大病院内の売店Kshopの展示棚の前にてウィッグの相談試着会を行いました。
沢山のメーカーが集まる相談会と違って、各メーカーごと1社ずつの開催、日時は、メーカーごとに毎月変動します。

売店前の展示棚には各メーカーの商品が何点か展示してあり、横に試着ブースもあります。
商品を実際手に取り、相談や試着が出来ます。現在、相談会の告知は売店前のデジタルサイネージのみですが、今後はメーカーごとの開催日が分かるよう現在調整中です。
ちょっと聞きたい、相談したい、試着をしたい、不安がある等、お気軽にお立ち寄りいただけると幸いです。
Berry&Roseのミックス室内用つけ毛帽子やキャップ縫付人毛つけ毛は、売店で購入することも出来ますので、ご購入前にご試着する事が出来ます。

現在、東大病院にはがん相談支援センターや真向かいに外見ケアサロンもあります。
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させる取り組みが社会的に浸透しつつある中で、 誰でもどこでも気軽に相談が出来る場所があることは安心材料にもなります。
どんな状況でも、自分らしい幸せな生活を送り、『生活の質』を重視していくことは大切です。
1人では悩まずに誰かに相談する事で、より良い解決方法が見つかることもあります。
治療に関してのお悩みなどは、病院内にある施設に足を運ばれることをおすすめいたします。

次回、Berry&Roseの東大病院のウィッグ試着相談会は下記になります。
機会がありましたらお立ち寄りください。

 日時:2024年6月21日(金) 11:00~14:30
 場所:東大病院入院A棟1階 売店KShop前

Berry&Roseのサロンでも相談・試着が出来ますので、ご来店の方は事前にご予約をお願いします。
サロンでは、基本的にノーカットのウィッグを被っていただき、その状態のままお客様のご希望のスタイルにカットします。
普通の美容室の自毛カット同様、ご自身でカットを確認出来ます。
そして、人毛100%の医療用ウィッグの自然さや手触りの良さを知っていただけると幸いです。

2024年5月21日(火) 東大病院売店Kshop前 ウィッグ相談試着会
2024年5月21日(火) 東大病院売店Kshop前 ウィッグ相談試着会

創業17年目から18年目へ

本日、5月17日はBerry&Roseの創立日です。
満17年を迎え明日から18年目に入ります。
去年は、サロンのプチリフォームを行いセット面を1つ増やし、よりお客様に快適に過ごしていただけるような環境を整えました。

コロナ禍で納品が滞っていた時期を抜け出し、ようやく少しずつ納品が整いだしたものの人件費や原材料の高騰で商品価格の改定をせざる得ない心苦しい1年でもありました。そして、現在は円安の煽りを受け日本の経済状況は悪化し、日常生活にも影響を与えています。
そのような中でも、Berry&Roseの髪質(品質)、施術、サービスを変わらずに支持して
ただけるお客様がいらっしゃることに感謝申し上げます。

ウィッグは消耗品でもありますが、「髪」という外見を左右するものです。
質感や機能性、価格、素材、お手入れのしやすさ等使う方々の優先順位や好みも
個々に違うため、何をもって自然かという定義もあいまいです。
素材に関して言えば、人毛が自然とは言えますが、人毛と言っても原材料の状態から処理の仕方でランクがあります。
Berry&Roseは、その中でも厳選した原材料でウィッグを作製しています。人毛自体が貴重になりつつある中で、より良いウィッグを皆様に提供できるよう企業努力を欠かさないように日々努めています。
そして、毎日使用するものにストレスや不安を感じないように、ウィッグだけでなくカットもお客様のご希望をお聞きし、被ったままで普通の美容室と変わらない施術をしております。スタッフは女性のみですので、ウィッグで不安やお困りの方は是非ご相談ください。

また、こうして15年以上にわたり多くの方にウィッグを提供できることを謙虚に受け止め、そこで得られたものを皆様に還元できるようスタッフ一同、日々精進してまいります。新たな気持ちで明日からの18年目に向け、Berry&Roseを今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

年明けは、本日5日より営業です。2024年、気持ち新たにスタート致します。
今年は、年明け早々に石川県の能登で大きな地震があり、北陸方面では今もって余震や家屋の倒壊などが続いております。
寒い中、ライフラインも食料もままならない方々が沢山おられることに心が痛みます。 1日も早く状況が落ち着くのを願うばかりです。

さて、年明け早々恐縮ですが皆様に皆様にお願いがございます。Berry&Roseは予約制となっております。
お客様のご希望に合わせてお取りいただけるように施術内容に合わせてお時間を調整しています。
当日のメニューの追加は、次のお客様のお時間の都合上お受けできない場合がございます。ご予約後、メニューの追加がある場合などは事前にご連絡いただきますようお願いします。
また、土曜日の予約は大変込み合っております。1人でも多くのお客様にご対応する為、大変申し訳ございませんが お一人様2時間の枠でお願い出来ればと存じます。  その他商品や施術等のついてのお問合わせやご不明な点はお気軽にお問合せ下さい。   より多くの皆様に快適なお時間とサービス、商品の提供が出来るようご協力いただけますと幸いです。

週明けから年始めの方も多いと思います。休み明けは日常への切り替えが鈍くなりますが、明日は何をしようかなくらいの気持ちで乗り切るのも良いかも知れません。
皆様にとって実りある良い一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。

年末のご挨拶

2023年、年内の営業は本日までとなります。                       
今年は、コロナ後初の新しいカタログの発行や渋谷の通りをパレードしたAlopecia STAND UP! 2023、サロン内のプチリフォームと沢山の事に従事した年でした。
物価高騰の影響で価格改定もしましたが、納品が落ち着いてきたこともありお客様にも以前と変わらず商品の提供が出来る様になりました。
リニューアルや再入荷、新商品など、漸く通常に戻りつつあります。
新しいことや何かをしようという言動は、仕事をしていく上でもとても大切なことだと改めて感じた1年でもありました。
そして、数あるウィッグ会社の中からBerry&Roseの商品をご愛用頂いた皆様に感謝申し上げます。

先日、目にした雑誌の中で、中国に伝わる易経の文言として「自彊不息」(じきょうやまず)という言葉が目に留まりました。
自ら弛まず努力を続けるという意味を持つこの文言が心に残り、自然と頑張ろうという気持ちになりました。
今後も良い商品とサービスをお客様に届けられるようスタッフ一同、試行錯誤しながら尽力する所存でございます。

暖冬とは言われておりますが、やはり冬の寒さは健在です。
免疫低下で感染症にかかりやすくなっておりますので、皆様体調にお気をつけて穏やかな年末年始を過ごされます様に・・・
来年もBerry&Roseをどうぞ宜しくお願いいたします。
良いお年をお過ごしください。

脱毛症について想うこと。。インタビューをきっかけに

今日人工皮膚まつげ『レスま』の開発者である株式会社TYRANNの辻下さんからご依頼がありまして、脱毛症やウィッグの色々なお話を インタビュー形式で行いました。
『レスま』はまつ毛のない人でもつけられるので脱毛症患者さん向きの商品であります。
脱毛症になって困ったというお声を聴いて脱毛症患者さんの為の情報サイトを作られるそうです。

ベリーに来られる脱毛症患者さんと向き合い続けて14年、沢山の脱毛症に関する悩みをお伺いしてきました。
脱毛症は未だ完治するこれといった治療法が無い難治性の病気です。
病院に行って積極的に治療を続けていても結果が出ず、それがストレスになってしまうという方は沢山いらっしゃいます。
大抵の人は途中行かなくなってしまい、病院側でも治った人と治っていない人の統計が取れていないのが実情のようです。
しかし発症のメカニズムは少しずつ分かってきています。
ある特定のタンパク質が毛根に集まって過剰に攻撃する免疫の暴走によるものとか。
人によって発症の仕方や範囲、脱毛期間、原因も様々で、原因すらわからないことが殆どですが、 ストレスが何らかの引き金になって、その後治ってしまう人、繰り返す人、全く生えてこなくなってしまう人 とどこがどう違うのか。
私の見てきた経験によりますと、脱毛個所が大きくなればなるほど難治性が高く、アレルギー体質の人は治りずらいような気がしています。
小さな脱毛症で止まった人はたとえ繰り返しても直ぐに生えてくる人が多いですね。
また急性の人。短期間にわっと全体が抜けてしまう人は原因がはっきりしている場合も多く、直ぐに生えてくる人が多いです。
いづれにしても治っている人は積極的に治療された結果というより、自己治癒力で生えている場合が多いと感じています。
今の時点では西洋医学より東洋医学でしょうか。
自分の本来持っている力やホルモンバランス、ちょっとしたきっかけで生えてくることがあるというのが私の考えです。
ネットでは様々な情報が溢れていて、何が本当なのか、どうしたらよいのか迷うことも多いでしょう。
多くの情報に振り回されることなく、治るときは治るとゆったりとした気持ちでいる方が楽になれるかと思います。

脱毛症になって一番困ることはなんですか。
という問いに様々なことが浮かびます。
泊りがけの旅行だったり、プールだったり、温泉だったり、運動だったり、風が強かったらどうしようとか、ジェットコースターに乗れないとか、突然事故に巻き込まれたらどうしようとか、被災したらどうしようとかetc…
大概のことはちょっとした工夫やウィッグがあれば何とかなります。

でもやっぱり髪のある人がしなくてよい苦労、我慢しなくていい我慢、悩まなくてもいい悩みをずっとずっと抱えながら生きていくということ。
何も悪いことをしていないのに、人に隠しているということの罪悪感。
髪のない自分を受け入れ、表面上は何とかなると気丈に過ごしていても
その喪失感や辛さは実際に自分がなってみないとわからないことかもしれません。
それでもいつか自分に折り合いをつけ受け入れるときがきます。

人は辛い思いをした分人に優しくなれるといいます。
私はまだまだですが、いつか人の痛みをわかる人間になれるのだろうか。
周りの人にお願いしたいのは外見で差別をしないでほしい。
一人一人の違いを普通に受け止める社会になってほしいですね。