脱毛症とカミングアウト

先日「ハフポスト日本版」にて 、
アメリカ・マサチューセッツ州で初めて黒人の女性下院議員に選ばれたアヤンナ・プレスリー氏が自身が脱毛症であることをあるニュースサイトのインタビューで公表され、髪型で人々を勇気づけてこられたという記事を読みました。

公に人の前に立つ議員という立場で自らウィッグであることをカミングアウトされる決断は大きな葛藤があったことと思います。

ファッションでウィッグをかぶることは今では普通にあることですが、本当になくて(地毛が)かぶるのと、あるけれどファッションでかぶるのは大きな違いがあります。

できることなら皆に知られないでいたいという至って普通の感情であるが、時には「隠している」ことの罪悪感や恥ずかしさで、心に深い傷を負っている人も多い。

そんなもやもやを吹き飛ばすかのような彼女の堂々とした姿は多くの髪のない人々の勇気になったのではないでしょうか。

脱毛症は自己免疫疾患で、体が毛包を攻撃することにより、毛包が小さくなって産生が大幅に抑制され発毛が止まってしまう病気ですが、アメリカではなんと約680万人が脱毛症といわれていることに驚きです。

日本でも人口の1~2%程と推定されているそうです。まだまだ脱毛症の受け皿が足りないと感じています。

脱毛症患者でありながらウィッグに携わる私に何ができるのか、日々模索しています。

☆年末のご挨拶☆

令和になって二か月、今年もあと二日で終わります。

皆様にとってこの一年はどのような年でしたでしょうか。

ベリー&ローズは15年目を迎え、お客様と共に歩んで参りました。

今年もたくさんのお客様にお会いして、良いご縁をいただき感謝感謝の一年でした。

本当にありがとうございました。

スタッフ一同心よりお礼申し上げます。

先日スタッフの高校生のお嬢様から、ご自身の長かった髪をばっさり切って、私のウィッグにとプレゼントしてくださいました。

毎日綺麗に髪を整え、シャンプーにも気を使って大事に大事に伸ばしてこられたとのこと。

その心の優しさに、嬉しくて胸がいっぱいになりました。

ほんの小さな優しさの連鎖が少しずつ繋がって、世界中が思いやりにあふれ、争いのない、平和で安らかな日常が広がりますように。

Berry&Roseは来年もさらなるサービス向上を目指し、より一層の努力をしてまいりますので、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

人毛100%総手植え『ミディアムレイヤー』

ある日突然髪が抜けて髪がなくなってしまうことって想像したことはありますか。当たり前にあるものがなくなることの恐怖。

実際になってみないとわからないであろう想像を絶する悲しみ。

それを乗り越えて日々暮らしていても、日常の様々なシーンで、自分の髪があればしなくてもいい苦労があり、やるせない気持ちになるときがあります。

明るく振舞っていても、こころのどこかに「隠している自分」に対する罪悪感であったり、情けなさであったり・・

それでも前向きに生きていきましょう。

だれに何と言われようと、自分らしく。堂々としていましょう。

自分が辛い思いをした分、病気や障害を持つ人に優しくなれたり、以前より強く逞しくなっていることに気づくでしょう。

自信を持って生きましょう。自分自身に自信が持てるようになると、自然に美しくなります。

髪があってもなくても、内面から出てくる美しさは自分自身の中から生まれてきます。

そんな頑張る皆さんに、私たちは寄り添い、ほんのちょっとだけでも後押しができればという想いでおります。

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おくれ毛もしっかり作ります。

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ふんわり軽やかに

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頭頂部から見られても自然に

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しっとりと滑らかな毛触り

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『ミディアムレイヤー』人毛100%総手植えウィッグ(Aタイプ)

 

 

新提携店のご紹介☆学芸大学駅前の美容室Orb by espacio(オーブ バイ エスパシオ)

東急東横線「学芸大学」の改札を出るとすぐ目に飛び込んでくる。

駅徒歩0分という完璧なまでの立地に美容室オーブバイエスパシオさんがあります。

このたび新しくベリー&ローズの提携店としてご協力いただけることになりました。

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美容室のオーナーであり美容師である澤登さんは、大ベテランの美容師さんで、以前大手かつら会社A社の美容師指導をされていたこともあるという確かな技術力のある先生であるとともに、お人柄はとても気さくで、お話からにじみ出てくるオーラは誠実さと温かみ、親近感を感じさせます。

自分が楽しいと思える仕事をすることでお客様をハッピーにしたいという澤登さん。

男性ですが、仕事柄女性スタッフに囲まれてお仕事をされてきたことから、女性以上に女性の気持ちがわかるのだとか(^^)

物腰が柔らかくて安心感があります。

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サロンの2階は個室になっていて、こちらはフィッティングエリア。

人目を気にせず試着ができます。

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とてもリラックスできる空間。

個室でヘッドスパの施術が受けられます。

このほかにもデトックスのメニューがあるエステルームがあります。

ご予約、お問い合わせは直接美容室にお電話かメールでお願いします。

美容室 Orb by espacio(オーブ バイ エスパシオ)

http://espacio-international.com/

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ベリー&ローズを立ち上げた15年前。

インターネットが普及し始めたばかりでネットで物を買うという概念は今ほどではなかったと記憶しています。

「カツラ屋さん」といえば誰もが知っている大手メーカーさんしか思い浮かばず、ネガティブなイメージがつきまとい、情報も少なかった時代。

ベリー&ローズは自分が欲しと思えるもの、サービスがない、ないなら自分で作ろうと思ったことがきっかけでした。

当時はカツラ(ウィッグ)を提供・カットしてもらえる美容室は少なく、相談できる場所もごく限られていましたが、

今ではウィッグを提供するお店やサロンがたくさん増えて、患者さんの選択肢が広がり昔とは比べ物にならないくらい良い時代になりました。

一方で、沢山の選択肢の中から自分に合うものを見つけるという作業も必要になってきました。

沢山お店がある中で、自分たちがやっている意義はどこにあるのか

それはお客様との信頼関係にあるのかなと思います。

「ここに来れば安心」と思っていただけること。

そのためにはたゆまぬ努力と寄り添える心が必要だと思っています。

私は自分が脱毛症患者であるとともに、商品・サービスを提供する立場です。

自分にしかできないことがきっとある。

それは人と人との繋がり。

ウィッグを通して泣いたり笑ったり、共に歩んでいくことかもしれません。

そして忘れてはならないのは、ウィッグを素敵にカットしてくださる美容師さん。

15年間培ってきた知識と経験をもとに作り出す商品を最高の技術とサービスで仕上げる。

1+1は2ではなく10にも20にもさせるエッセンスは、ほんの小さなことでも感動を与えられるような仕事を目指していきたい。

同じような志を持つ美容師さんが増えていただけるのはとても心強くありがたいことです。(これはユーザー目線です)

これからもベリー&ローズをどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

ウィッグをつけるタイミング

乏毛症という疾患をご存知でしょうか。

乏毛症は、無毛症の一種で、髪の一部または全部が生まれつき生えてこない疾患です。日本には1万人から2万人に1人の割合で患者がいると言われています。

乏毛症は原因を大別すると「遺伝性症候群」と「先天性乏毛症」の2つであると考えられいて、その症状は様々です。

先天性乏毛症の発生メカニズムは研究である程度解明されてはいるものの、現時点で治療薬がありません。

ある日突然抜けてしまうことが多い円形脱毛症と違い、生まれつきの方が多い為、小さいころからウィッグを使わずにいる方も多いそうです。

乏毛症と縮毛の両方ある方は縮毛矯正をし続けて、かえって髪を傷ませてしまったこともあるといいます。

悩みを抱えながらも、その状況を受け入れてきた方にとって、突然ウィッグをつけることによって、周囲の人にどう思われるか気になってしまうということが現実です。

学校や仕事が変わるタイミングでしか思いきれない。

今日乏毛症のお客様とお話しして、このようなことを打ち明けられました。

私は30歳を過ぎたあたりで突然円形脱毛症になったのですが、その時は突然の変化に周囲の人たちにも周知の事実でしたから

ウィッグをつけることを公言したぐらいで迷うどことか、すぐに用意しなければならない状況でした。

このように人によって、症状もタイミングも違う中で、どう向き合っていくか考えさせられました。

ウィッグをつけるも、つけないことを選ぶのはその人自身の考え方です。

私とそのお客様が共通して思ったことは、ウィッグをつけたことによって人の目を気にせず日常が送れるようになったことです。

何でもないことかと思うかもしれないけれど、当たり前のことが当たり前にできるということはとても素晴らしいことです。

今悩んでいて、どうしたらよいかわからなくなっていたら

ひとりで悩まないで相談に来てくださいね。