辛さを乗り越えて

今日、2年前ほど前かしら。
その当時高校生だったFちゃんのお母様が、これから化学療法を始めるお友達を連れてご来店されました。
久々の再会で、またFちゃんのその後を伺うことができて嬉しかったです。
Fちゃんは高校2年生の時に突然脱毛症になり、初めはデパートの大手メーカーでカツラを買ったものの、直ぐにゴワゴワ縮れてしまって悩んでいた時に皮膚科の先生にパンフレットを紹介されてベリーに駆け込まれました。
女子高生といえば。
一番オシャレをしたい年頃だし、学校生活で皆の目が気になると思います。
中には学校に行けなくなってしまう子がいるほど、とても精神的に苦しかったはず。
それなのにいつも明るくて、時には自虐ギャグネタで周囲を笑わせたり笑顔を振りまいていました。
本人以上に心配されていたお母様も。その本人の明るさに救われたそうです。
そんな彼女も良かったことに一度は全ての毛が抜け落ちましたがその後どんどん生えてきて、今ではウィッグ無しで生活できるようになりました。
脱毛症になったときに看護師さんに親切にしてもらったことで自分も看護師さんになって病気に苦しむ患者さんの支えになりたいと、看護師の道に進む決心をしました。
そして今年の4月から念願の看護の学校に通い始めたそうです。
強い気持ちと根性があり、優しい心を持つ彼女はきっと人の気持ちがわかる立派な看護師さんになることでしょう。
辛い思いをしたけれど、この経験はこれからの長い一生の中できっと何かの役に立つはず。
これからの彼女に心からのエールを送ります。
今脱毛症で苦しんでいる学生さんへ
このお話を読んで、少しでも前向きになっていただければ幸いです。

真冬の冷たい風にさらされながら可憐に咲くコーネリア