ベースの薄さと耐久性、髪のもちについて

ひとことでカツラといっても色々な種類があり、使う方のお好みも千差万別です。
今回はカツラのベースと耐久性についてご紹介します。
大きく分けてカツラのベースはアジャスタータイプと型取りタイプに分けられます。
抗がん剤治療などで治療が終わればまた髪が生えてくることが分かっている場合や円形脱毛症でもできたり治ったりを繰り返す方、薄毛の方などはアジャスターといって、両サイドをゴムで引っ張り固定するタイプが一般的です。
対して脱毛が進んで自毛が殆どなかったり、薄毛の方で、頭にフィットさせたい場合は型取りタイプのカツラを作られます。
型取りタイプは両面テープやウィッグピンで固定します。
この型取りタイプは色々なベースがあり、各カツラメーカーで特色があります。
どんなベースが良いのか?
それは使用される方の好みに分かれますが、
レースウィッグなどの薄いベースはフィット感があったり自然に見えますが、使っていくうちに破れたり切れたり伸びたりしてあまり耐久性はよくありません。
逆にガッチリ固いベースですと装着感が良くなかったり、重かったり暑かったりしますが、耐久性があります。
ベースが先に駄目になるのか、髪が先に駄目になるのか・・・
そこのところが問題になるのですが。
どんなに良い髪で作ったとしても、残念ながら永遠ではありません。
髪の毛は身体の中で角化した細胞が頭皮から現れたもので、角化した細胞はすでに活動を停止しています。つまり髪は死んだ細胞の集まりなのです。
一度傷んでしまった髪は修復したり、回復することはできません。
そのため傷めない、あるいは傷みが進まないためのヘアケアが大切になってきます。
ということでおさらい
どこで割り切って使用するか。
数倍高いカツラを買って3年、4年と傷んだ髪をだましだまし使い続けるか
髪を良い状態で使用できる期間で買い替えられる価格のカツラを買うか
もちろん、コストパフォーマンスだけではなく、満足感やこだわる部分が人によってかなり違ってくるので、どれが良いという正解はなありません。
自分なりにベストな選択ができるといいですね。
長い期間ご使用される方はとても切実な問題だと思います。
何より、カツラ生活が負担や苦痛ではなく、楽しく、前向きで、明るく快適に過ごせますように。
願ってやみません。