気をつけよう!ウィッグの洗い方

先日、NHKの『ためしてガッテン』で髪の傷みについての特集を観て、是非皆さんに取り入れていただきたく、ご紹介いたします。

お気に入りのウィッグを少しでも長く、良い状態でお使いいただくために知っていただきたいこと。

先ず髪の傷みのメカニズムです。

ウィッグに使われる髪で、レミーヘア、ヴァージンヘアのウィッグはキューティクルを極力残した状態の髪のことをいいます。

髪の断面を見てみますと外側から中心に向かって一番外側をキューティクル、中間部をコルテックス、中心部をメデュラという3層構造になっています。

コルテックスとメデュラはタンパク質でできていてキューティクルによって守られているのですが、このキューティクル、濡れると鱗が開き、摩擦によってこの鱗が剥がれることによって亀裂が入り、コルテックスとメデュラが漏れ出すことによって髪の空洞化が起こります。

この空洞化が「ぱさつき」「ツヤがない」「うねる」「切れやすい」などの髪の傷みの原因になります。

一度空洞化を起こしてしまった髪は元には戻りません。

自分の髪ですと新しい髪が生えてきますが、ウィッグはそうはいきません。傷んでしまう前に、適切な取り扱いを心掛けましょう。

ーーー皆さんがよくやりがちなことーーー

ゴシゴシ洗い、タオルドライのときにゴシゴシこすってしまう。これは是非見直していただきたい。

ーーー正しい洗い方ーーー

1.洗髪の際の予備洗い

シャンプーを付ける前に十分に濡らします。

2.シャンプー

シャンプー液はよく泡立てて、手櫛でキューティクルに沿って優しく梳かし洗いをします。ここでゴシゴシ擦ってはいけません。

シャワーヘッドをウィッグの内側から外側に向けてお湯を通して何回かゆすぎます。

3.トリートメント

トリートメントをキューティクルに沿ってつけ、優しく洗い流します。

4.タオルドライ

タオルは、押さえるように拭きます。ゴシゴシこすってしまうと、髪の“空洞化”の原因に!

5.乾かす

軽く髪を整えてスタンドに乗せ、自然乾燥。急いでいるときはドライヤーでもOK。

この際は目の粗いくしや手ぐしを使い、毛流れを整えるようにしましょう。ぬれているときに目の細かいくしを使うと、傷みの原因になることがあります。

温風と冷風を交互に当ててブローすると艶が出ます。(同じ場所に2回ずつ)

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大切なウィッグを傷ませないように、日々のお手入れに気をつけましょうね☆