先日東大病院内で行われたイベントの内容をベリーのスタッフがまとめたものをご紹介させていただきます。
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14日(土)、東大病院で開催の市民公開講座「心の安らぎと人生を照らす希望 がんを乗り越え 再びあなたと輝きたい」に参加させて頂きました。
2部構成となっており、第1部は、3講演、第2部は2講演の全5講演でした。
会場には雨の中、約50名前後の方々が来場され、当日はインターネットの生放映もあり、多くの方々が講演を視聴できる環境でした。
今回は、貴重なお話を聞くことが出来たので皆様と共有したく5公演の講演内容を数回に分け紹介させて頂けたらと思います。
第1部のがんを前向きに乗り越えるの最初の講演は、タレントの向井亜紀さんが講演をされました。向井さんは妊娠が分かった際に受けた検査でがんと判明し、結果赤ちゃんのみならず子宮を全摘出し、リンパ節も切除しました。その後も腎機能低下で右側の腎臓を摘出し、敗血症に感染、大腸がんも発症しました。現在も右足に浮腫が出来るようですが、とてもがんを患ったようには見えないほど明るい笑顔が素敵な方でした。
子宮頸がんになった際に、こんな健康体な私が、まさかがんなんて想像しなかった、同時に何故自分はあんな簡単な検査をしなかったのだろうかと自責の念に駆られ、自分のせいでお腹の中の命を奪ったと、自分なんか死ねば良いと生きているのが辛く食べる気力すらなく、担当医の先生に物を投げたりと今思えば最低なことばかりだったそうです。それを変えるきっかけは担当医から聞いたある子宮体がんを患ってる若いママで方の話を聞いてからでした。(内容は長くなるので省略します)彼女の頑張りを聞いて自分も頑張ろうと思えたそうです。お話しされている時も当時を思い出されて時折声を詰まらせながらで聞いているほうもその時の気持ちが伝わってきました。
彼女が実践していたことは、「胸のスクリーンに細かいディールまでうつす」ことでした。
自分に目標を持ち、それを実現させるために何をしたらよいのか、何をしたいかを考えることで自然と前向きに明るく過ごせる時間を作り出すというものです。
実際、向井さんは東大病院から退院して家でご飯を作るという目標を立てました。そして、そこから退院する時は東大病院の正面玄関から出よう、どんな服を着ようか、夫はどんな顔で迎えに来てくれるか等色々考えているうちに、時間が過ぎついにはクスッと笑っている自分に気が付いたそうです。
自分を責めて周りに当たり散らしている時は検査の数値も体調も下降線でしたが、それを機に気持ちも前向きになり数値も体調も不思議なことに良くなっていったそうです。
なりたい自分をイメージすることで、あれもしたいこれもしたいと、どんどん気持ちが明るい方へ向かっていき、現在に至ることが出来たそうです。最後に、もし体が弱ったら色々なイメージで、イメージの力でまだまだ大丈夫だと、体に備わった潜在能力を出して生きる。一般の方は、一生のうちで10%の潜在能力しか使っていない、アインシュタインでさえ30%、皆さんでアインシュタインを超えましょうという言葉で締めくくられました。時間にして50分でしたがこの他にもたくさんのエピソードを交えてお話をされアッという間に感じました。
未来の自分を想像して今を生きることが「生きる力」になると身をもって証明しているようでした。