髪の毛の寄付

そろそろ見頃が終わる都内の桜ですが、店先で筍や蕗の薹を見かけるようになりまだ春は始まったばかり。
そんな春の暖かい日が続いたかと思いきや、週末から来週初めには冬のような寒さに戻る花冷えとなりそうです。
まだまだ油断はせず、外出の際は上着を持って出かけた方が良いですね。

先日、お客様よりお孫さんの髪を寄付したいがどうしたら良いかとのお問い合わせがございました。
Berry&Roseでは、特にヘアドネーションを謳っているわけではありませんが、こうしたお問い合わせを受けることがあります。
ここ数年で「ヘアドネーション」という言葉や活動をよく目にするようになったこともあります。
サロンでは、自毛のカットもしていることからヘアドネーションをされる方のカットを同額の4,400円でお受けしております。
カットする際には、複数束に分けで束ごとにしっかりゴムで留めます。こうすることでキューティクルが一定方向の髪の束が出来ます。
また、既カットした髪を送付いただいた場合には医療用子供ウィッグの作製に使用させていただきます。

数日後、お孫さんの髪の毛が送付されてきましたが、生まれてから一度も切ったことが無く、お尻の長さまであった髪を顎下くらいまでカットされたそうです。
髪の量は少ないですがとてもきれいな髪で長さも31cm以上ありました。
御礼の気持ちとして感謝状を送付いたしました。
今後もこのような形で髪を寄付して下さった方には、ささやかですが感謝状を送付予定です。

ヘアドネーション感謝状

ヘアドネーションについて詳細はこちらまで

ヘアドネーションについては活動している団体や企業によって寄付出来る髪の条件は違いがありますが、 定義としては寄付された髪の毛を使用して病気や脱毛、事故などで髪を失った子供たちのためのウィッグを作製し無償で提供する活動です。
近年、人毛の確保は難しくなってきています。人毛は、天然のものでありウィッグを作製するためには長さも量も必要です。
それに比べ人間の髪の毛は1か月1cmから1.5cm位しか伸びません。その上、カラーもパーマもしておらず、31cm以上の長さの髪となればなおさらです。
1つ作製するには20人から30人の髪が必要ともいわれています。髪を綺麗に伸ばす労力と時間、ウィッグが作製されて手元に届くのを待つ時間、寄付する側もされる側も時間」という年月をかけています。
ヘアドネーションに限らず、世の中には様々な助けを要している方がいます。
相手が何を望んでいるかを意識しながら行動することが、継続した活動にも繋がっていくのではと改めて感じました。