ウィッグのダニ

アトピー患者さんがダニアレルギーの方が多いということは前のブログでも書かせていただきました。

最近はベリーにご来店されるお客様で脱毛とアトピーの両方を患われている場合にアレルギー検査でダニの陽性反応があるかどうかを伺うようになりました。

殆どの方がダニアレルギーであるにもかかわらず全く対策をとられていない。

私もその一人だったのですが、ダニ対策をした途端驚くほどアトピーが改善したので今は生活環境を整えることがとても大事だということが身をもって感じています。

さて、ダニ対策でまず取り掛かって欲しいのが寝具。ダニは人間のフケや皮膚カス、髪の毛が大好物。適度な湿気と温度が保たれているためダニはどんどん増殖。特にベットマットはダニの温床です。そこに長時間寝ているのですから、寝具のダニ対策をすることでかなりの効果があります。

でも、ずっと気になっていたことが。それはウィッグにもダニが居るのでは?という疑問。

ウィッグは頭皮のフケや垢、髪というダニの好物がある上、適度な湿気と温度が保たれているまさにダニにピッタリの場所なので居ないわけがない。

ということで、普段使っているウィッグとたまにしか使わないウィッグの2体をダニ検査にだしてみました。

すると、いつも使っている方のウィッグには僅か1匹、使っていない方はなんと38匹。1㎡辺りに換算すると353匹という結果でした。

この結果から分かったことはいかに保管場所が大切ということです。家のダニ相検査から指導を受けたときにアドバイスを受けたのが、タッパーのような密封容器にシリカゲルを入れた中に保存するという方法。

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もっと完璧にするなら、この中に一晩置いた後、翌日ウィッグの内側から掃除機で吸い取る。

このやり方が効果的だったようです。

一方、使っていないウィッグはどこに保管していたかというと、密封されていない棚にそのままウィッグスタンドにかけていました。

ウィッグを洗って保管しておいても、ダニが死滅するのは60度。お湯で洗ったくらいではダニは死にません。おまけにそのまま置いておくと外からダニがやってきて僅かに残った皮脂やフケを餌に住み着いてしまいます。

ダニアレルギーの方は、衣替えでしばらく来ていなかった洋服にそでを通したとき、痒くなったり赤くなったことはありませんか。

ウィッグをかぶったときに痒いと思ったことはありませんか。

これはダニの仕業かもしれません。

寝ているとき以上にかぶっている時間が長いウィッグ。しかも肌に直接触れ続けている。もしダニアレルギーを持っていたら、このせいで脱毛が治らないのかもしれない。。

思い当たる方は是非今日から対策をしていただきたい。

ダニのせいで脱毛症になったのだとしたら、ダニ対策でもしかしたらウィッグを外せる日がくるかもしれません。