使えないウィッグ

突然髪が抜けたとき
もうどうしたらよいのか分からなくなって焦ってしまい判断力が鈍くなります。
たとえ他の人が大丈夫だよといっても
日に日に抜ける髪にただ絶望とこの先どこまで抜けるだろうという不安でいっぱいになります。
私も10年程前このような気持ちになりました。
睡眠不足が原因だろうか
忙し過ぎたからだろうか
インターネットを見ながら同じような人を探し、あらゆる原因を探りました。
そして早く寝てみたり
わかめや海藻類を多くとったり
リ○インやリ○ップ、柑○楼、怪しげな水、などなど思いつく限りのことを試して。
病院に行っても悪くなるばかり。。
そんな日々を思い出します。
治っている人は居るのだろうか
治療薬はあるのだろうか
そんなことを日々ネットで調べたりしていました。
仕事も辞め、引き篭もろうと思えばできたけれど、それはできませんでした。
皆ギリギリの生活の中でなんとか普通の生活をしなければいけないと頑張っているのです。
そんな頑張っている人のために、普通の生活が送れるように
と思い、はじめたかつらの会社でした。
今でも患者であり、そして売る立場となったことで平等ではない立場のジレンマがあります。
私ではなくてもかつらの会社はたくさんあります。
でも私にしかできないことがあるかもしれない。
そう思ったら一人でも私を頼りにしてくれる人が居るなら
いつでも電話に出られて、いつでもお店を開けて、困ったときに居てあげたい。
だから会社を維持していかなければならないと。
今日ご来店されたお客様にせっかくオーダーで作ったのに、使えないの。。。
と他社で作られたウィッグを見せていただきました。
おそらく高かったと思います。
ウィッグそのものの品質は良いかもしれません。
でも毛量、スタイルが全然お客様に合っていないのです。
最初のレクチャー、そしてその後のカットがいかに大切か。
髪の悩みは一人一人違いますし、頭の形も違います。
いい加減に納品する業者がなんと多いことか・・・
お客様の満足がいかに大事かということを考えさせられます。
あればいいではなく、どれだけ自然に見せられるか。
来年の目標として、今までよりもっともっとクオリティの高い
そしてお客様に満足いただける商品開発に力を注ぎたいと思います。

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