乏毛症という疾患をご存知でしょうか。
乏毛症は、無毛症の一種で、髪の一部または全部が生まれつき生えてこない疾患です。日本には1万人から2万人に1人の割合で患者がいると言われています。
乏毛症は原因を大別すると「遺伝性症候群」と「先天性乏毛症」の2つであると考えられいて、その症状は様々です。
先天性乏毛症の発生メカニズムは研究である程度解明されてはいるものの、現時点で治療薬がありません。
ある日突然抜けてしまうことが多い円形脱毛症と違い、生まれつきの方が多い為、小さいころからウィッグを使わずにいる方も多いそうです。
乏毛症と縮毛の両方ある方は縮毛矯正をし続けて、かえって髪を傷ませてしまったこともあるといいます。
悩みを抱えながらも、その状況を受け入れてきた方にとって、突然ウィッグをつけることによって、周囲の人にどう思われるか気になってしまうということが現実です。
学校や仕事が変わるタイミングでしか思いきれない。
今日乏毛症のお客様とお話しして、このようなことを打ち明けられました。
私は30歳を過ぎたあたりで突然円形脱毛症になったのですが、その時は突然の変化に周囲の人たちにも周知の事実でしたから
ウィッグをつけることを公言したぐらいで迷うどことか、すぐに用意しなければならない状況でした。
このように人によって、症状もタイミングも違う中で、どう向き合っていくか考えさせられました。
ウィッグをつけるも、つけないことを選ぶのはその人自身の考え方です。
私とそのお客様が共通して思ったことは、ウィッグをつけたことによって人の目を気にせず日常が送れるようになったことです。
何でもないことかと思うかもしれないけれど、当たり前のことが当たり前にできるということはとても素晴らしいことです。
今悩んでいて、どうしたらよいかわからなくなっていたら
ひとりで悩まないで相談に来てくださいね。