ウィッグに求めるもの

世の中にはファッションでウィッグをかぶる人が沢山いて、最近ではオシャレでかぶれるような時代になってきました。

でも、脱毛症や抗がん剤治療など病気でやむおえなくかぶる人や髪の悩みがある人にとって、バレないということが最優先課題であったりします。

髪を失うことの苦しみや悲しみは実際抜けた人ではないとわからないくらい深く重いものです。

できれば知られたくないと思い、そこに様々な葛藤があります。

隠し事をしているという罪悪感に苛まれることも。。

周りの人に気を遣わせたくないという思いもあるでしょう。

私も髪を失った自分を受け入れるのにずいぶん時間がかかりました。

そして、病気に負けない、こんな風になれるんだと同じ病気の人にエールを送るためにこの会社を立ち上げました。

ウィッグを着用している方が安心して過ごせるように、できる限り寄り添っていきたいと思っております。

 

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前置きが長くなってしまいましたが。。

『前髪が厚くないと心配なのよね』とお客様がおっしゃいました。

風が吹くと髪が分かれてネットが見えるのではないかと不安なんだそうです。

ユーザーさんは、好きな髪形以前に、いかにバレないかということを気にする方が多いのです。

前髪を出すスタイルは憧れるけれど他人の視線が気になってしまう、その気持ちよくわかります。

だからこそ、いかにして自然に見せるか、生え際の毛量だったり、手植え方を工夫することや

スタイリングの仕方やかぶり方など、細かい部分のアドバイスが必要とつくづく思いました。

2017.10.10