自己によるカラーリングは要注意!

購入したウィッグが思ったような髪色ではなかったり、半年以上使用していて髪色が明るくなってしまったりしてカラーリングを自己流でされる方がいらっしゃいます。

よくお客様に『市販されているものでお勧めはないか』とか『染めるときの注意点を教えてください』という質問をされることがあるのですが、カラー剤につきましては全ての市販のカラー剤を試しているわけではないので、どれが駄目とは正直申し上げられないのと、ベリーでは市販のカラー剤を使っていないので、どれならOKということも申し上げられません。

また、沢山の数をこなしてきた美容師さんと、素人さんでは技術の差がありますので、染め上がりに差がでてしまうのはある意味仕方のないことだと思います。

それでも自分で染めたいというかたは、大変冷たい言い方になってしまいますが、あくまでも【自己責任】でお願いいたします。

最近、BHRND(半手植え機械製)の髪が大量に抜けるといった事例がありましたので検証してみたところ、カラーリングが原因である可能性が高いという結論に至り、ご報告させていただきます。

まず最初に、暗い髪色から明るい髪色に変える『トーンアップ』は推奨しておりません。ウィッグの髪は既に染めてある髪ですので、上から多少の明るめのカラー剤を乗せただけでは殆ど色は変わりません。あるお客様はメーカー名は分かりませんが、市販されている泡でもみ込むタイプのカラー剤を使ったようなのですが、市販されているカラー剤は強い薬品が使われているため、例え染まったとしてもかなり髪が傷んでしまいます。

2016-9-15-2←トーンアップで傷んでしまった髪

第2に、特にロングの髪は特に要注意で、長いためにどうしても引っ張ってしまい、髪が抜けやすくなります。特にBHRNDのような機械製マシンメイドのウィッグは縫い目がほつれてしまうことも。

2016-9-15-1

第3に、BHRNDは機械製マシンメイドで折り返しが短くなっておりますので、抜けずらくするためにミシンで縫った後にボンドのようなもので固めているのですが、カラー剤によってはそのボンドを溶かしてしまうようです。その結果、髪が抜けやすくなります。

このことから、①トーンアップをしない、②長い髪は引っ張りやすいので注意、③カラー剤によってはボンドを溶かしてしまうものもある。以上の3点をご注意ください。

特にBHRND(半手植え機械製)ウィッグをご自分でカラーリングする際は十分お気を付けください。できれば専門のところで依頼されることをお勧めいたします。